夏野菜の煮込み料理として人気のラタトゥイユ。
トマトで煮込むのでリコピンも摂取出来、多くの野菜を取れるので健康にもよく、夏は冷やして食べると食欲も出ます。
子供に野菜を取らせようと作る親もいます。
また、ラタトゥイユをスパゲティに掛けたり、パンに付けたり、チーズをのせてピザ風にしたりと、色々楽しめるのも嬉しいですね。
しかし、保存に関しては、煮込んであるからと言って油断は禁物です。
特に夏にラタトゥイユの食べ残しを保存する場合は、食中毒を起こさないように気を付けることが必要です。
「ラタトゥイユ」は冷蔵庫でどのくらい保存が可能?
ラタトゥイユを冷蔵庫で保存する場合は、3日間以内に食べ切りましょう。
短いと感じるかもしれませんが、水分も含んでいるので、煮込み料理でもあまり過信しないで下さい。
また、冷蔵庫に入れる時には、調理後粗熱がとれたところですぐに入れましょう。
例えば、夕飯にラタトゥイユを作り、食べている間出しっぱなしにすることなく、残った分は食事前に冷蔵庫に入れるようにします。
調理後2時間の間に食中毒の菌が繁殖すると言われているからです。
夏のキッチンはクーラーが届きにくかったり、何より火を使う場所なので、思ったより他の部屋より暑いことがあります。
それで、知らないうちに雑菌が増えていると、その状態で冷蔵庫に入れても腐敗が進んでしまうかもしれません。
夏の料理はラタトゥイユに限らず、保存するなら粗熱が取れたら、すぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。
「ラタトゥイユ」を冷蔵庫で保存する方法は?
冷蔵庫での保存は、まず、粗熱が取れたラタトゥイユを密閉容器に移します。
そして、密閉容器の中のラタトゥイユとフタの間に空気が入らないように、ラタトゥイユの上にラップを掛けて、具材が空気に触れないようにします。
こうすることで、より腐りにくくなります。
「ラタトゥイユ」は冷凍でどのくらい保存が可能?
冷凍庫に入れれば、ラタトゥイユは1か月間保存可能です。
この際も、粗熱が取れてからすぐに冷凍庫に入れます。
ラタトゥイユは、1.で述べたように、色々な料理に応用出来るので、一度に多めに作って冷凍保存すると便利ですね。
夏に限らず、季節の野菜を使えば冷たくても温かくても、1年中美味しく食べられます。
「ラタトゥイユ」を冷凍で保存する方法は?
冷凍でラタトゥイユを保存する場合は、まず作る時に総ての野菜を1~2cm角に切りましょう。
特に芋類や人参は、大きいままだと冷凍すると食感が変わってしまいます。
ですから、なるべくどの野菜も同じように冷凍されるように小さめに切ります。
そして、粗熱が取れたところで、1回に使う分ずつを密閉容器に入れ、冷蔵庫の時と同じように、フタとの間に空気が入らないように具材の上にラップを掛けます。
もちろん、ジップロックに入れればきっちり密閉されますし、冷凍庫の中で場所も取りませんね。
解凍は冷蔵庫の中で行うのが、一番美味しいです。食べる前日に冷蔵庫に入れると、夜のうちにゆっくり解凍出来ますから、翌日そのまま、或いは温めるだけです。
レンジで一気に温めてしまうと、どうしても味が落ちてしまいます。
もし、レンジで温める場合は、様子を見ながら少しずつ解凍し、それから温めましょう。
常温での解凍は雑菌が繁殖して食中毒を起こす原因となりますので、止めておきましょう。
腐った「ラタトゥイユ」の見分け方は?
ラタトゥイユは、トマトやトマト缶を使った上に、人によってはローリエ、ローズマリー、オレガノ、コショウ、といった香辛料を入れるので、においで腐ったことが分かりにくい料理でもあります。
更に、トマト味なので酸味があることも、腐ったことをわかりにくくします。
ただ、ラタトゥイユの中に肉を入れていると、腐敗臭でわかります。
また、野菜でもやはり腐ると腐敗臭やカビ臭い臭いがするので気付きます。カレーでも、夏などは作った翌日に鍋のフタを開けると、ぷ~んと嫌なにおいがして、「折角なのに腐らせちゃった」ということがあると思います。
作った時と違う嫌な臭いがしたら、迷わず処分しましょう。
いくら煮込み料理でも、作る時から清潔な手はもちろん、清潔で乾いたまな板、鍋、調理器具を使わないと、食中毒を起こす菌の中には、高温に強い菌もあります。
ウエルシュ菌に至っては、100℃で6時間熱を加えても死なないと言われます。
ですから、特に夏は、調理する時からよく気を付けるようにしましょう。
また、ラタトゥイユの具材が糸を引いていたら、これは確実に腐っています。
まとめ
ラタトゥイユは冷蔵庫で3日、冷凍庫で1か月持つと考えて下さい。
そして、冷凍庫から出したラタトゥイユは、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが、美味しく食べるコツです。
更に、調理する時は清潔を心掛け、いつでも美味しいラタトゥイユを安心して食べられるようにしましょう。
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